歯科訪問診療について
ご自宅や高齢者向けの施設などに赴いて、歯科医師や歯科衛生士が診療を行うことです。寝たきりや認知症などで通院が難しい患者様に対して、歯科医院で行うのと、ほぼ同一の診療メニューを提供いたします。具体的には、むし歯や歯周病治療、入れ歯のメインテナンス、口腔筋のトレーニングなどです。お口の状態は、体全体の健康と密接な関係があります。当院では歯科の分野から、患者様がより快適に過ごせるようサポートいたします。
萩尾医師が治療を担当します。
対象となる方
- 外出が困難で通院が難しい
- 体の不自由によりお口のケアができない
- 入れ歯が口に合わず痛い
- 歯がグラグラしている
- 食べ物や飲み物をうまく飲み込めない
- 歯茎の腫れや出血がある
在宅歯科医療の「3つの柱」
在宅歯科医療(訪問診療)には、以下の「3つの柱」がそれぞれ関係しています。
1.歯科診療
2.口腔ケア
3.口腔リハビリテーション
3つのうちどれを優先すべきかは、患者様の健康やお口の状態から変わってきます。3つの柱をそれぞれ重ね合わせ、必要に応じた治療で患者様の健康をサポートしてまいります。
当院の治療方針
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コミュニケーションを重視しています
「患者様とのコミュニケーション」は、安心かつ適切な治療の提供を行うために欠かせません。当院では開院当初から患者様に寄り添った治療を大切にし、今も一人ひとりと向き合い続けています。単に治療を行うのではなく、患者様の健康な毎日をサポートし、より豊かな人生にしていただきたいという想いを持っています。
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口腔リハビリ・ケアに力を入れています
口腔機能が低下すると、食事の不自由による栄養不足や水分不足、摂食・嚥下障害や誤嚥性肺炎などのリスクが高まります。特に肺炎は日本人の死因第3位ですが、誤嚥性肺炎も関連しているといわれています。
口腔リハビリ・ケアは当院の歯科衛生士が中心となって行い、継続したサポートで口腔機能の改善・維持・向上を一緒にめざしましょう。摂食・嚥下がスムーズになると、食事をおいしく楽しめるようになります。患者様の生活の質(QOL)を損なわず、より健康的な毎日の実現も期待できます。 -
報告・連絡・承諾を徹底しています
治療内容・経過・今後の方針などは、患者様ご本人やご家族、ケアマネージャー、施設の方々とも連携し、報告・連絡・承認を徹底しております。
当院の独断で治療を進めることは決してありませんので、どうぞご安心ください。